飲食店がデリバリーサービスを利用する際に、どのサービスに加盟するか悩むと思います。この記事ではUber EatsとWoltを比較して、どちらに加盟するべきかについてお答えします。
結論から言うと、知名度と対応エリアが多く、アプリの利便性で上をいくUber Earsがおすすめですが、重視すべき条件によってはWoltを使ったほうがよい飲食店もあります。
では、飲食店がデリバリーサービスに加盟するときに比較すべき9のポイントに分けて比較していきます。
1. 手数料
Uber Eatsの手数料: 販売価格の35%+消費税(実質38.5%)
テイクアウトの手数料:12%+消費税(実質13.2%)
Woltの手数料: デリバリーの手数料は販売価格の30%+消費税(実質33%)
テイクアウトの手数料は販売価格の20%+消費税(実質22%)
店舗側が支払う手数料はWoltのほうが若干安く設定されています。
ただし、ほとんどの店舗でこの手数料分を販売価格に織り込んで提供していますのでこの差により店舗の利益を圧迫することはあまりありません。
2. 対応エリア
Uber Eatsの対応エリア: 47都道府県574エリア
Woltの対応エリア: 24都道府県41エリア
対応エリアは圧倒的にUber Earsが多いですが、北海道においてはWoltのほうが対応エリアが多いため、北海道の飲食店はWoltの加盟をおすすめします。
3. 顧客認知度
Uber Eatsのユーザー数: 758万人
Woltのユーザー数: 192万人
2022年11月〜2023年1月のアプリユーザー数を調査すると、Uber Earsのユーザー数はWoltのほぼ4倍です。
https://manamina.valuesccg.com/articles/2285
マナミナ 人気デリバリーアプリ「Uber Eats」「出前館」「menu」「Wolt」のポジション分析|コロナ初期からの変化は?
また、Uber Eatsの日本全国の18~59歳男女に対する認知度は97%と、ほとんどの人がUber Eatsを認知している状況が伺えます。
https://lineresearch-platform.blog.jp/archives/36716196.html
4. サポートの手厚さ
Uber Eatsのサポート内容:メニューの写真撮影有料・チャット/電話サポートあり
Woltのサポート内容:メニューの写真撮影無料・チャット/電話サポートあり
サポート内容に関してはWoltのほうが充実しています。
特にメニューの写真撮影が無料となるサポートは飲食店にとってはかなりのメリットになるでしょう。
まだ、メニュー写真がない店舗であれば積極的に活用したいサポートです。
また、Woltのユーザーへのサポートに関しても、運営本部が1分以内にチャットを返してくれたり、
配達が遅れそうなときには事前に本部側からユーザーに連絡が届くようになっています。
既に写真がある、メニューの提供範囲が近い場合にはUber EatsとWoltの差は小さくなります。
5.ユーザー向けの宣伝・プロモーション
Uber Eatsのプロモーション:初回利用限定・総額最大6,500円オフ
Woltのプロモーション:初回利用限定・総額最大1,800円オフ
Uber Eatsでは初めて利用する方限定で、総額最大6,500円オフになるお得なクーポンを配布中です。2,400円(税込)以上注文すると初回と2回目が1,800円割引、さらに3回目、4回目は3,000円(税込)以上注文すると1,450円割引になります。
Woltでは600円×3回のクーポンが配布されており、総額で言うとUber Earsがお得感が高く、一方、Woltは最低利用金額がないため、試しに利用が可能です。Uber Eatsは都市圏のグループでの利用を想定していて、Woltは地方の個人利用を想定しているのでしょう。
どちらも初回利用のクーポンを積極的に発行しているので、利用者数が伸びています。
また、Uber Eatsは都市圏を中心に主要駅前での広告も行っているので、都市圏ほどUberEatsの認知度、利用度は高い傾向にあります。
6. アプリの使いやすさ
Uber Eatsのアプリの使いやすさ:絞り機能が豊富
Woltのアプリの使いやすさ:絞り機能が少なく、並び替えできない
アプリの使いやすさはUber Eatsに軍配があがります。
Uber Eatsは絞り機能が豊富で、
価格帯、高評価、人気順、配達時間、最大配送手数料、食事制限の有無
などから料理を選択することができます。
一方、Woltは「すぐにお届け」「配達無料」「ジャンル」などでしか絞り込みできず、並び替えもできません。
加盟店舗数がこれからどんどん増えてくると、一番下までスクロールする必要性が出てくるので、今後の改善に期待したいですね。
7. デリバリースタッフの質
Uber Eatsのデリバリースタッフの質:顔写真あり、評価制度あり
Woltのデリバリースタッフの質:顔写真も評価制度なし
Uber Eatsは顔写真や評価が丸見えですが、Woltは顔写真が一切公開されません。これはプライバシーを守るWolt側の取り組みだそうで、特に女性配達員さんは安心して稼働できるでしょう。
また、Woltには配達パートナーの評価制度がありません。万が一商品をこぼしてしまったりしても評価が下がることがないので、Uber Eatsのほうが配達に関する安心度は高いです。
Uber eatsは評価が下がれば配達にマッチしづらくなったりするという施策がとられています。
8. コンセプト・ブランディング
Uber Eatsのコンセプト:「いつでも、どこでも、誰にでも簡単に料理を食べられるようにする」
Woltのコンセプト:「グルメとの出会いを、信じられないほど簡単に」
Uber Eatsは「いつでもどこでも誰にでも」の使命通り、24時間営業店舗や日本全国のエリア展開を進めています。
一方、Woltは「グルメとの出会い」というおもてなしの精神を掲げており、地元で愛される名店の多さを重視し、さらに適性テストに合格した質の高い配達パートナーを採用するなどの工夫があります。また、チャットサポートは1分以内に返信が来るなどサポートが手厚いです。
9. 契約内容
Uber Eatsの契約内容:加盟料なし、販売価格の35%のみ
Woltの契約内容:加盟料なし、販売価格の30%のみ
契約内容に関しては大きな違いはありません。
まとめ
デリバリーサービスの先駆けUber Eatsはアプリの使いやすさにおいてはかなり優れていて、アプリの使いやすさを評価する口コミも多いです。
また、後発ながら有力と言われているWoltについては、デリバリースタッフとユーザーが直接やりとりをする必要がなく、配達遅延のユーザーサポートでさえ、本部が自動的に進めてくれます。また、広島と北海道においてはWoltのほうが対応エリアが充実しているのでこうした地域ではWoltも有力な選択肢になります。
もっとも重要なのは、その地域での認知度になるので、あなたの店舗の周辺でどちらがよく使われているのかアプリをダウンロードして店舗数などを調べてみてください。
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